肺の間質を中心に炎症を来す間質性肺疾患（ILD）のうち、線維化を伴うILD患者では、専門施設へ紹介するのが遅れるほど患者の生存率が低下することが報告されている。また、その確定診断までにかなりの時間が生じることもある。こうした課題にアプローチすべく、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社とエムスリー株式会社は、胸部X線画像からの線維化ILD検出を支援するAI「BMAX」を共同開発した。BMAXでは、ILDの線維化レベルを0.000～1.000の確信度スコアで表示し、閾値である0.299を超えた場合にはアラートマーク（High）を表示する。

一方で、呼吸器科を専門としない医師からは「ILDの診断は難しい」「専門医に紹介すべき段階の判断に悩む」という声をよく聞く。そこで今回は、ILDの非専門医を含めた4名の現役医師による座談会を実施。...