2022年2月2日(水) m3.com AI Lab (宮内 諭)
福島県立医科大学は2015年に50歳代の男性患者の手術で重篤な後遺症が残った医療事故の発生を踏まえて、2019年12月より組織体制の見直しを図り、医療安全管理体制の充実・強化を図るためのアクションプランを策定した(5つの基本目標:[1] アクシデント対応の強化、[2] 患者対応の充実、[3] 医師の業務負担軽減への取り組み、[4] 医療安全文化の醸成、[5] 臨床研修医・学生のガバナンス強化)。この一環として福島県立医科大学は2021年2月より、胸部CT画像から結節影を検出するAIである「VUNO Med-LungCT」を全診療科に導入した。AI導入時のハードル、現場の声、そして医療安全に対する思いについて、福島県立医科大学附属病院長である鈴木弘行氏に詳しく話を伺った(全2回。前編はこちら)。
鈴木先生は現在、肺がん検診の労力削減に向け、胸部X線画像の読影支援AIの開発を進められていますね。どのようなAIなのでしょか。