国立病院機構京都医療センター（以下、京都医療センター）とGEヘルスケア・ジャパン株式会社は、国内の国立病院機構で初となる「コマンドセンター」導入による具体的な成果を発表した。このコマンドセンターは、病院経営のデジタル司令塔として、リアルタイムのデータ可視化と人工知能（AI）を活用し、医療現場の課題解決と医療DX（デジタルトランスフォーメーション）の促進を目指すものであり、その導入効果が定量的なデータとして示されたことは、今後の病院運営におけるAI活用の可能性を示す画期的な事例だといえる。

京都医療センターは、病床数600床、標榜診療科38を擁する地域の中核病院であり、三次救命救急センターも担う重要な医療機関である。同センターが2025年4月〜6月期を前年同期比で比較した導入成果は...