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札幌市消防局、iPadとローコードアプリ「NSER mobile」で救急搬送をデジタル化

2025年11月8日(土)    m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)   

札幌市消防局は、Claris International Inc.が提供するローコード開発プラットフォーム「Claris FileMaker」を基盤とし、TXP Medical 株式会社が開発した救急隊向けアプリ「NSER mobile」を導入した。これにより、増加の一途をたどる救急搬送件数や、特に新型コロナウイルス感染症の流行期に顕著となった「搬送困難」の問題に対応し、救急搬送業務のデジタル化を実現した。本取り組みは、救急隊員の情報共有の迅速化と労働負荷の軽減に大きく貢献しており、デジタル技術が命を救う現場での働き方を改革する具体的な事例として注目されている。

札幌市は人口約200万人を擁し、年間1500万人以上の観光客が訪れる大都市であり、年間およそ12万件もの救急出動に対応している。高齢化の進展に伴い救急搬送件数は増加傾向にあり、現場の救急隊員の疲...