岡山大学病院の消化器外科学チームは、2025年10月上旬、国産手術支援用ロボット「hinotori™（ヒノトリ）」を用いた胃がん手術を成功させ、岡山県内での消化器がんに対する同ロボットの使用はこれが初めてとなった。この手術は、同学術研究院医歯薬学域（医）消化器外科学の藤原俊義教授および黒田新士准教授を中心とするチームによって実施されたもので、シスメックス株式会社との共同研究の一環として、その安全性と有用性を検証する目的で行われている。

「hinotori™」は、現在、国内で圧倒的なシェアを持つ米国製の手術支援ロボット「ダヴィンチ」と基本的な仕様は共通している。しかし、日本の外科医および医療現場のニーズにより即した形で開発が進め...