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過敏性腸症候群(IBS)に新たな治療法、アプリがQOLを改善

2025年8月26日(火)    m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)   

近年、医療分野におけるAIの活用が急速に進んでいる。診断支援、新薬開発、遠隔医療など、その応用範囲は多岐にわたるが、治療用アプリ、いわゆるデジタルセラピューティクス(DTx)もその一つだ。このDTxの分野で、株式会社MICINとあすか製薬株式会社が過敏性腸症候群(IBS)治療用アプリの共同開発と販売に関する契約を締結したことが発表された。これは、消化器領域における新たな治療選択肢の提供を目指す重要な一歩だと言える。

過敏性腸症候群は、大腸や小腸に器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛、腹部の不快感、下痢や便秘といった便通異常を慢性的に繰り返す機能性消化管障害である。日本における有病率は約10%とされ、およそ...