高眼圧症患者の眼底写真から深層学習により網膜神経線維層（RNFL）厚を予測することで、将来の緑内障発症リスクを客観的かつ定量的に評価できることが示された。 概要 本研究は、高眼圧症治療研究（OHTS）に参加した1444名（2864眼）の患者データを用いて、眼底写真から深層学習モデル（M2Mモデル）により予測したRNFL厚が緑内障発症の予測因子となるかを検証した。

平均10.7年の追跡期間中、347眼（12.1％）が原発開放隅角緑内障（POAG）に進行した。ベースライン時の予測RNFL厚は、緑内障に進行した眼で平均94.1μm、進行しなかった眼で97.1μ...