京都大学医学部附属病院（京大病院）と株式会社テンクーは、がんゲノム医療におけるエキスパートパネルの運用を支援する「RAD（Rule based Annotation Descriptor）システム」の運用を2025年4月より開始した。本システムは、京都大学大学院医学研究科腫瘍内科学講座の武藤学教授らが開発を進めていたエキスパートパネルの解釈方針「京大ルールブック」を基盤とし、テンクーの持つ「がんゲノム医療を支援するソフトウェア」を応用することで、2022年11月からの共同研究の成果として実用化に至ったものである。

近年、がんの特徴をゲノムレベルで解析し、個々の患者に最適な診断や治療を行う「がんゲノム医療」が世界的に広がりを見せている。日本国内でも2019年6月より「がんゲノムプロファイリング検査」が保険適...