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糖尿病患者の腎臓病悪化を早期予測する新バイオマーカー「eGFRdiff」の有用性

2025年7月31日(木)    m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)   

順天堂大学大学院医学研究科腎臓内科学の合田朋仁准教授、村越真紀准教授らの研究グループは、広島赤十字・原爆病院内分泌・代謝内科の亀井望部長、札幌医科大学内科学講座循環病態内科学分野の古橋眞人教授らとの共同研究で、糖尿病患者において、血清クレアチニンとシスタチンCから算出される推算糸球体濾過量(eGFR)の差(eGFRdiff)が、腎疾患の進行および生命予後を予測する新たなバイオマーカーとして非常に有用であることを明らかにした。この研究成果は、日常臨床で簡便に測定できるeGFRdiffが、糖尿病関連腎臓病における個別化された治療戦略に大きく貢献する可能性を示唆している。

糖尿病は、進行すると腎不全に至る糖尿病関連腎臓病を引き起こし、透析導入の主要な原因となっている。これまで腎機能評価には血清クレアチニンに基づくeGFRcrが広く用いられてきたが、筋肉量の影響を受...