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タイ保健省、AI胃がん診断支援システムを承認:早期発見で死亡率低減に期待

2025年7月31日(木)    m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)   

AIメディカルサービス社が開発した、胃病変の腫瘍性・非腫瘍性を判定する内視鏡画像診断支援システム「Endoscopic image diagnosis support software – gastroAI-model G」が、2025年6月26日にタイ保健省食品医薬品局(タイFDA)から医療機器として認可された。タイにおいて上部消化管領域で鑑別機能を備えた診断支援AIが認可されるのは今回が初となる。このシステムは、内視鏡映像から得られた画像を解析し、病変が腫瘍性(腺腫または腺癌)であるか、あるいは非腫瘍性もしくは腫瘍性の可能性が低い(Low Confidence)かを識別する。腫瘍性と判定された場合、その可能性の度合いを示す数値と、病変の位置を示す矩形が画像に重畳表示される。

胃がんは世界中で年間約100万人が罹患し、約60万人が死亡している深刻な疾患であり、がんによる死亡原因の第5位を占める。早期に発見されれば95%以上の5年相対生存率が期待できる一方で、進行期での...