2025年7月27日(日) m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)
千葉大学医学部附属病院とNTTドコモビジネスが共同で実施してきた、炎症性腸疾患(IBD)患者を対象とした新しいePRO(electronic Patient-reported-outcome)システムの観察研究において、その臨床的有効性が確認された。この研究は、患者のプライバシー保護と回答の信憑性向上という、従来のPRO(Patient-reported-outcome)が抱えていた課題を克服する可能性を示している。
IBDのような慢性疾患では、症状が患者のプライバシーに深く関わるため、従来のアンケート形式のPROでは「他人に回答が見られてしまうかもしれない」という心理的負担から、実際の症状と調査結果に乖離が...