2025年7月5日(土) m3.com AI Lab (The Medical AI Times)
パーキンソン病(PD)は高齢者に多く見られる進行性の神経変性疾患で、現在の診断基準(MDS-UPDRSや各種画像診断)は「主観的評価」や「高コスト・長時間」を伴い、早期発見・介入には不向きとされる。中国の研究チームは、より簡便かつ低コストにPDのバイオマーカーを検出する手法として、外耳道分泌物(ECS)中の揮発性有機化合物(VOC)に着目し、VOCのプロファイルを解析することで、非侵襲的・迅速にPDをスクリーニングできる可能性を示し、その成果をAnalytical Chemistyにて発表した。
まずECS試料を調べ、PD患者と健常者で有意差を示した14種のVOCのうち、エチルベンゼン、4-エチルトルエン、ペンタナール、2-ペンタデシル-1,3-ジオキソランの4成分を最終的なバイオマーカ...