2025年6月24日(火) m3.com AI Lab (The Medical AI Times)
大規模言語モデル(LLM)のハルシネーション(事実とは異なる出力)が仮説形成に役立つ可能性が注目されている。LLMのハルシネーションは従来有害なものとされていたが、これを創発的仮説形成の手法として活用することで、従来人間では思いつかなかった有益な仮説を生み出す場合がある。このほど、ケンブリッジ大学の研究チームは、GPT-4を活用し、膨大な文献から得られる知見をもとに、乳がん治療において、FDA承認済みの非抗がん薬を対象としたシナジーの高い薬剤ペアを抽出する新手法を提案した。
Journal of the Royal Society Interfaceに掲載された本研究では、まずGPT-4に対してFDA承認済みの非抗がん薬からなる12組のペアを提案させ、乳がん細胞株(...