2025年5月12日(月) m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)
2型糖尿病は世界的に有病率の高い慢性疾患の一つであり、血糖コントロールのためのインスリン調整は極めて重要だ。しかし、個別化されたリアルタイムなツールが不足している現状がある。この課題に対し、人工知能(AI)を活用したインスリン臨床意思決定支援システム(iNCDSS)が、入院中の2型糖尿病患者の血糖コントロールにおいて、熟練医師による標準治療と比較して非劣性であることが、多施設共同単盲検並行群間ランダム化比較試験(RCT)によって示された。
本研究は、2021年10月1日から2022年9月8日の間に、3つの医療センターの内分泌科病棟で実施された。対象は、過去3ヶ月間に抗糖尿病薬による治療を受けており、HbA1c値が7.0%から11....