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電カル更新、クラウド型にしたかったが…見送った理由――病院事務長・藤井将志が見据える医院経営DX (7)

2025年4月25日(金)    m3.com AI Lab (藤井将志(ふじいまさし))   

谷田病院は2014年に初めて電子カルテを導入しました。そこから7年が経ち、そろそろ更新が必要な時期になったのが2021年です。細かな部門システムを除くと、電子カルテ、レセコン、PACSの3つのシステムを更新しました。既存メーカーの継続ありきではなく、他メーカーへの乗り換えも選択肢の一つとして検討を進めていきました。周知の通り、同じメーカーを使い続けた方が過去の診療データが簡単に引き継げ、運用が大きく変わらないため、よほど使い勝手が悪くなければ現場からは継続のニーズが高くなります。

しかし他社への切り替えが選択肢にないと、どうしても更新費用が高止まりしてしまいます。新規導入よりも更新の方が安く済みそうですが、大抵の場合、新規導入と同じくらいのコストがかかってしまいます。