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AI心電図により先天性心疾患における左室収縮不全を予測

2025年4月8日(火)    m3.com AI Lab (The Medical AI Times)   

先天性心疾患(CHD)を有する小児の生存率は著しく向上し、現在では90%以上が成人に達し、米国や欧州には100万人以上の成人CHD患者が存在するとされる。その中で、左室収縮不全(LVSD)は、CHD患者において心血管イベントの独立した危険因子である。成人一般集団においては、AI心電図(AI-ECG)分析によるLVSDの予測が広く行われているが、CHD患者を対象とした分析は未だ十分に行われていない。米ハーバード大学ボストン小児病院の研究チームは、CHDを有する患者の心電図と心エコーを用いて、LVSDを検出・予測するAIモデルを構築した。この研究成果は、The Lancet Digital Healthに発表された。

研究チームは、先天性心疾患患者の心電図と心エコーのペア124,265件を用いて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、40%以下の左室駆出率を検出するモデルを構築した。本モデルは、内部...