日本肝癌研究会は、肝癌治療の予後を予測するAIシステムの評価を開始した。このシステムは、全国原発性肝癌追跡調査のデータを基に構築され、患者ごとに治療法に応じた予後予測を行うことを目的としている。研究には、日本IBMや日本医師会AIホスピタル推進センターも参加している。試験運用は2025年3月から始まり、7月下旬までの間に、実施した治療結果とAIの予測を比較し、会員からのアンケートを通じてシステムの性能を評価する。

このAIシステムは、肝癌診療ガイドラインに準拠した治療法を対象とし、個々の患者の5年生存率や生存期間を含む予後予測を行う。肝癌はしばしば肝硬変を伴い、腫瘍の個数やサイズ、脈管侵襲の有無、肝外病変...