2024年12月15日(日) m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)
順天堂医院で重症心不全患者に対する「iPS細胞由来心筋球治療」の治験が国内5例目として実施された。この治療は、Heartseed株式会社が提供するiPS細胞由来の心筋球を用いて、虚血性心疾患の患者に新たな治療の可能性を模索するものである。対象となるのは、心筋梗塞後の冠動脈バイパス手術を必要とする患者で、左心室の駆出率(LVEF)が15~40%の者に限定される。
治療は、冠動脈バイパス手術と並行して実施される。まず血管バイパスを行い、その後、特殊な針を用いてiPS細胞由来の心筋球を心臓の機能が低下した部位に直接注入する。これらの心筋球は、健康なドナーから...