2024年11月30日(土) m3.com AI Lab (エムスリーAIラボ 事務局)
東京科学大学とソニーが共同開発した拡張現実(AR)技術を用いた新しい手術支援システムが、人工内耳手術における精度向上と術者の負担軽減を実現した。このシステムは、3Dホログラムを手術映像に統合して表示することで、術者が複雑な解剖構造を直感的に把握できる環境を提供する。特に、人工内耳手術では周囲の神経や血管を回避しつつ骨を正確に削ることが求められるが、AR技術により空間認識が向上し、安全かつ効率的な手術が可能になった。
手術支援システム「Orbeyace」は、手術用外視鏡「ORBEYE」の4K3D映像と3Dモデルをリアルタイムで重ねて表示する。これにより、術者はヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用して操作...