2024年7月9日(火) m3.com AI Lab (宮内 諭)
社会医療法人三栄会ツカザキ病院(兵庫県姫路市)眼科主任部長であり、広島大学大学院医系科学研究科寄附講座教授を務める田淵仁志氏らの研究グループは、点眼薬のアドヒアランスをモニタリングする装置を開発し、患者の自己申告に頼らない客観的な点眼評価を可能とするシステムを構築した。このシステムの導入により、より精密な治療方針の決定や手術適応の判断が可能になる可能性があるという。本研究の成果は2024年7月、Heliyon誌に掲載された。
緑内障は、視力障害を引き起こす主要な原因の一つであり、その治療には生涯にわたる点眼薬の使用が必要である。しかし、多くの患者が点眼薬の使用を中断してしまう一方で、問診時の自己申告では正直に答えても...