2024年4月19日(金) m3.com AIラボ (The Medical AI Times)
近年、PD-1やそのリガンドであるPD-L1遮断に代表される「がん免疫療法」は目覚ましい進歩を遂げている。しかし、免疫療法薬が新たな治療の可能性を提供する一方、これらの治療に反応する患者は20〜40%程度に過ぎない。大多数は奏効しないか、薬剤耐性を獲得する。研究者たちは現在、より多くの患者に恩恵をもたらすため、がん免疫療法の範囲を拡大する方法を模索している。
方法の1つが、非受容体型チロシンホスファターゼ2型(PTPN2)とその近縁のスーパーファミリーであるPTPN1を介するものだ。これまでの研究で、これらは、腫瘍指向性免疫を減弱させることにより、腫...