2024年1月15日(月) m3.com AI Lab (ただひとりの外科むらさき)
中高年の患者さんが下肢痛を訴えて来院される場合、理学所見を取った後に腰椎と股関節のレントゲンの両方を撮影するようにしている。頻度的には腰部脊柱管狭窄症の方が圧倒的に多いが、股関節のレントゲンを同時に撮影しないと、変形性股関節症などの股関節疾患を見逃す恐れがあるからだ。
今回紹介するのは、70代後半の女性。腰痛と右下肢痛を訴え、当院を受診した。初診時のレントゲン(腰椎、股関節)と腰椎MRIにて「腰部脊柱管狭窄症」と診断。初診時の股関節レントゲンでは特に異常はなか...