2023年10月9日(月) m3.com AI Lab (次鋒レオパルドン)
乳腺診療において欠かすことのできないマンモグラフィと超音波検査。これらは相補い合う検査であり、乳腺診療の両輪とも言える。また、乳腺診療はこの2つの検査の所見から総合的に判断して方針を決定する必要がある。しかしこの2つの検査が「相補い合う」ことがなく、それぞれが別のベクトルを向いてしまえばどうなるのか。そんな症例を経験したのでここで紹介したい。
患者は30代前半の女性。乳房のシコリを主訴に、近医のOクリニックを受診した。そのときのマンモグラフィでは乳房外上領域に微小円形集簇性石灰化があり、自覚する硬結と同部位と考えられた。超音波検査では...