2022年8月4日(木) m3.com AIラボ (ばりすた 解説・文(Twitter: @bar1star))
2022年4月26日、大塚製薬は、大阪大学発のスタートアップであるアイ・ブレインサイエンスが開発した認知症診断補助アプリの独占販売契約を結んだと発表しました[1]。この話題の魅力と意義について、脳神経内科専門医の立場から解説します。
まずは、このアプリの元になった研究論文[2]の概要を解説しましょう。この研究では、認知機能に問題のない27人、軽度認知機能低下(MCI)26人、認知症患者27人の計80人を対象にしました。モニタ...