2022年3月21日(月) m3.com AI Lab (Dr.KOTATSU(こたつ)(X: @drkotatsu))
インスリンポンプといえば小児1型糖尿病を思い浮かべる方も少なくないはずです。小児1型糖尿病の場合は、リアルタイム持続グルコース測定(real-time Continuous Glucose Monitoring:CGM)を併用して、インスリンポンプを操作するSAP (Sensor-Augmented Pump)療法を導入することが多いです。ただ、小児ではインスリン量の設定などが困難なケースが多く、血糖の変動に応じてインスリン投与量を自動調節する機能、いわゆる人工膵臓が以前より望まれていました。今回は、この人工膵臓の開発状況を解説します。
小児の1型糖尿病に関しては、1日4回の頻回注射法を行うのは難しいため、持続皮下インスリン注入法がとられるケースが多いです。こちらは、超速効型インスリン製剤をインスリンポンプにセットし、あらかじめ...