2021年12月9日(木) m3.com AI Lab (川鵜 聡(Twitter: @kawauso_dr))
日本では、世界でも類を見ない速さで高齢化社会に突入しており、認知症患者の急増が大きな社会問題となっています。そこで、認知症への新薬開発とともに、予防医学のさらなる発展が求められています。日本の認知症患者数は2025年には700万人に達し、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)も同程度の有病率になる見込みだと予測されています[1]。
このMCIの状態で患者をスクリーニングできれば、その後の認知症への移行を抑制することが期待できます。アルツハイマー型認知症の発症を1年遅らせることで、今後40年間に同疾病患者を900万人以上減少...