がんゲノム医療のエキスパートパネル、負担軽減のために―西村邦裕の「未来の医療のデザイン」(11)

2021年11月3日(水)    m3.com AIラボ (西村邦裕)   

2019年6月に、組織検体からのがん遺伝子パネル検査が2品目、保険収載され、さらに2021年8月にはリキッドバイオプシーも1品目、保険収載された。これら、がん遺伝子パネル検査の保険収載で導入されたのが、「エキスパートパネル」である。エキスパートパネルとは、がん遺伝子パネル検査にて検出された遺伝子バリアントについて、疾患との関係、薬剤との関係などを解釈し、診断、治療選択、予後予測などの「臨床的意義付け」を行う会議体である。このエキスパートパネルの負担が大きいという声も聞くため、実情と負担を減らすアイデアを含めて紹介したい。

エキスパートパネルは、がんゲノム医療中核拠点病院などの整備に伴って厚生労働省が指定する医療機関に設置される。構成員としては、がん薬物療法、遺伝医学、遺伝カウンセリング、病理学、分子遺伝学やがんゲ...