4月15日から17日まで東京・新宿の京王プラザホテルで、第107回日本消化器病学会の総会が開催された。本記事ではシンポジウム「消化器領域におけるAI研究の進歩」の中で、福島県立医科大学消化器内科の永田浩一氏によって行われた講演「大腸CT検査における大腸腫瘍性病変の人工知能（AI）診断の開発」の様子をレポートする。

近年登場した大腸CT検査は腫瘍性病変に対する十分な精度があることが示されており、偶発症は少なく、被曝量は注腸X線検査より低いことも証明されている。欧州では大腸内視鏡検査の実施が困難な場合の代替検...