2021年8月4日(水) m3.com AI Lab (榎木英介)
ここから数回は、AIが現場に導入されることで病理診断がどのように変わっていくのか、大胆に予想していきたい。まず今回ご紹介するのは、遠隔病理診断システムを利用した病理医向けの交流サービス「PathPortどこでも病理ラボ」(以下「どこでも病理ラボ」)だ。自治医科大学病理学講座病理診断部教授の福嶋敬宜氏が一般社団法人を立ち上げ、2021年の6月から有料サービスを開始した。まだAIは導入されていないが、これは将来の大きな布石になると考えており、ここで取り上げる。
どこでも病理ラボのトップページには以下のような言葉が書かれている。「PathPortどこでも病理ラボとは、テクノロジーの活用と病理医の相互支援によって、全国どこにいても国際標準の病理診断を実現し...