4月15日から17日まで東京・新宿の京王プラザホテルで、第107回日本消化器病学会総会が開催された。本記事では、シンポジウム「消化器領域におけるAI研究の進歩」の中で、東京大学腫瘍外科の野口竜剛氏によって行われた講演「人工知能（AI）を活用した潰瘍性大腸炎に合併するdysplasiaの病理診断－HE標本からのp53変異予測の試み」の様子をレポートする。

潰瘍性大腸炎（UC）の長期罹患患者ではCAC（colitis associated cancer、潰瘍性大腸炎合併大腸がん）、および前がん病変であるdysplasia（異形成）の合併のリスクが高...