筑波大学附属病院泌尿器科 病院講師の池田篤史氏および産業技術総合研究所人工知能研究センター主任研究員の野里博和氏らの研究グループは12月4日、CNN（畳み込みニューラルネットワーク）を用いることで、専門医に匹敵する精度で筋層非浸潤性膀胱がん（NMIBC）を検出するAIアルゴリズムの開発に成功したと発表した。この成果は『Journal of Endourology』に掲載された。

膀胱がんの約75％を占めるNMIBCは膀胱内の再発をきたしやすいため、正確に診断し、確実に治療するためには、膀胱鏡検査が欠かせない。しかし、NMIBCの小さな病変や平らな病変は、従来の膀胱鏡検査...