2020年2月13日(木) m3.com AI Lab (荒川友加理)
米国では毎年、100万人以上の子どもが遺伝子異常を持って生まれている。 遺伝子異常を持つ子どもの約半数は顔に形態異常を伴うが、顔の特徴に異常があるかどうかは出生時にわからないことが多く、小児科医による特定は困難である。 診断の遅延とエラーは、遺伝子異常に関連する死亡率と罹患率に大きな影響を及ぼす。たとえば、最も研究されている遺伝子異常のひとつ、ダウン症候群の場合、訓練を受けた小児科医による検出の平均精度は、米国では64%と低い。そのため、遺伝子異常を早期に検出する方法は非常に重要となる。
遺伝子異常の早期発見を可能にする技術として近年注目を集めているのが、写真による子どもの顔の分析である。 しかし一般的な写真では、補正と照明の問題がある。 3D写真はこれらの問題のうちいくつかを克...