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超音波を使い、皮膚下の光学映像を撮影

2019年11月28日(木)    m3.com AI Lab (荒川友加理)   

カーネギーメロン大学電気・コンピューター工学部の准教授であるメイサム・チャマンザー氏らの研究グループは、超音波を利用することで組織内部の「光学」画像を非侵襲的に撮影する新しい手法を開発した。この方法を用いることで、内視鏡などによる侵襲的な検査が不要となる可能性があるという。研究成果は、光学に関する専門誌『Light: Science and Applications』に掲載された。 生体組織は可視光をほぼ透過させないため、現在の光学イメージング法では深部組織を撮影することはできない。そのため、現在、深部組織疾患の症状を検査・診断するためには、内視鏡やカテーテルを挿入しなければならない。しかしこのたび研究グループは、体内に物理的なレンズを埋め込むのではなく、超音波を使用して体内に“仮想レンズ”を作成できることを示した。超音波を使用することで、組織内の光を効果的に「集束」し、非侵襲的手段ではアクセスできなかった画像を撮影できるというのだ。

音響光学によると、液体を超音波で振動させることで格子定数を制御できるという。そのため、ある周波数を放出することで、特定の波長の光を分光・モニタできる。今回の研究ではこの効果を生体に応用することで...