2019年11月22日(金) m3.com AI Lab (荒川友加理)
心電図から発作性心房細動の危険性を持つ患者を見つけ出すAIモデルが開発された。このシステムは、現在使われている診断モニターに比べると迅速かつ非侵襲的であり、わずか10秒間、平常時の心電図を測るだけで検査可能だ。米国・メイヨークリニックによって行われたこの研究は、心電図を用いて心房細動を見つけ出すものとしては初めてディープラーニングを利用したものであり、『The Lancet』に掲載された。 臨床現場で使われるには更なる研究が必要だが、このモデルの開発は医師たちが原因不明の脳梗塞や心不全を見つけ出し、適切な治療を施すのに役立つと考えられている。
心房細動は米国において、毎年270万人から610万人の人々に影響を与えていると推定されている。そして、心房細動の発症は脳梗塞や心不全による死亡率のリスク上昇と相関関係がある。しかし、一枚の心電図...