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数少ない網膜剥離画像から高精度AIを作るまで―眼科医・升本浩紀が語る「医療AI応用までの道のり」(4)

2019年11月8日(金)    m3.com AI Lab (升本浩紀)   

本邦における医療AIの開発を進めるにあたって避けては通れない問題が、個人情報保護によって十分な医療用画像を集められないという点です。日本がいくらAIの技術を向上させて、「数少ない枚数で学習させられる方法を構築しました!」という研究を行っても、やはり十分な数を用いて学習させたAIに勝つことは至難の業だというのは厳然たる事実として存在します。個人情報保護の制限がゆるい国に、医療AIの開発で勝つためにはどうしたらいいのでしょうか。

医療資源が豊富で、少なくとも現時点ではAIがなくても一切困っていない日本の医療現場において、プライバシーや個人情報保護への価値観が変わるとはとても思えません。データ量の問題を乗り越える方法が必要...