2018年7月10日(火) m3.com AI Lab (宮内 諭)
国立保健医療科学院は6月29日、シンポジウム「AI・ビッグデータIoTはわが国の保健医療行政をどう変革するのか」を都内で開催した。北見工業大学工学部教授で保健管理センター長の奥村貴史氏は「保健医療分野における人工知能の研究開発に向けた課題と人材育成」と題した講演で、「日本の医療用人工知能(AI)研究の開発投資は戦略を欠いている」と述べた。
奥村氏は学生時代の1995年、最貧国の一つであるハイチを訪問した。ハイチは人口4000人あたり医師が1人しかおらず、これは日本の10分の1である。また、乳児死亡率も日本の25倍ほど高い。このよ...