2018年3月23日(金) m3.com AI Lab (森山和道)
エムスリーAIラボが2018年3月2日に開催した「第1回 医療×AIイノベーターズトーク」に、慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室 専任講師の岸本泰士郎氏が登壇し、「情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)を活用した精神科診療支援の展望」と題して研究経過のプレゼンテーションを行った。近年、ICTから得られるビッグデータと解析技術が洗練されてきている。岸本氏は今回、医療現場でのAI、ICT関連のトピックとして、遠隔医療とAIを用いた診断支援の二つを挙げた。
「精神疾患は人類においてインパクトの大きな領域だ」と岸本氏は話を始めた。一度発病すると長きにわたって続くためだ。我が国の患者数はうつ病、統合失調症、不安症を中心に320万人、認知症は462万人...