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ついに臨床現場で活用され始めた「バイオインフォマティクス」―西村邦裕の「未来の医療のデザイン」(6)

2021年3月4日(木)    m3.com AIラボ (西村邦裕)   

医療とAI、医療とデジタル化など、未来の医療を考える上で、医療と情報、生命科学と情報は切っても切れない関係にある。今回は、1990年代後半に生まれたバイオインフォマティクス (bioinformatics:生命情報学、生物情報学)を考えてみる。多量の生命情報を扱い、それらを解析することにより、医学、生命学、薬学などに役立てていく学問分野として、今後、さらに重要となるだろう。

1990年から始まったヒトゲノム計画(※1)は、2003年にヒトゲノムの完全解読となった。この過程では、ゲノムの配列解析においてコンピュータ技術が大きく活用され、様々な解析手法が生み出されていっ...