2020年7月27日-8月2日にオンラインで開催された第84回日本循環器学会学術集会で2日、シンポジウム「循環器疾患のAI画像診断」が行われた。同シンポジウムの中から、インペリアルカレッジロンドン 循環器内科および聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 循環器内科所属の割澤高行氏が英国留学中に主導したAJIP (Anglo-Japanese iFR Pullback) Registryから2つの研究を紹介した「Use of Artificial Intelligence in Physiological Assessment of Coronary Artery Disease in the Catheter Laboratory」の発表についてレポートする。

まず割澤氏は、冠動脈疾患の治療方針の検討にAI（人工知能）が活用できるかどうかを検証するため、プレッシャーワイヤのプルバックデータをAIと専門医が解釈した結果を比較した研究成果について報告した。