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VRによる疼痛治療の進化ー新たなアプローチとエビデンス重視の方向性―松村雅代の「VRは医療をどう変える?」(19)

2020年12月3日(木)    m3.com AIラボ (松村雅代)   

2020年11月、米国Applied VR社が、慢性疼痛を軽減するEaseVRでFDAの医療機器承認を取得したことが報じられました。このニュースは2つの意味で興味深いと私は感じています。まずは、EaseVRが慢性疼痛患者の心理・社会的な要因をターゲットとするアプローチであること。そして、「患者を対象とするVRは医療機器認証を得るレベルのエビデンスが必要」という流れを方向付ける象徴的な出来事と感じられたことです。

医学領域でVRが活用されるようになった最初のきっかけは、2000年にUniv. of WashingtonのHoffmanらがPain誌に発表した、VRゲームを重度熱傷患者に用いた症例報告でした...