2018年7月23日(月) m3.com AI Lab (長倉 克枝)
乳がん検診のマンモグラフィーを自動読影する――。そんな研究が広がりつつある。昨年、湘南記念病院乳がんセンター副センター長の井上謙一氏は、ディープラーニング(深層学習)を用いたマンモグラフィーの自動読影の研究成果を日本乳癌学会などで発表した。これまでは単施設での試みだったが、乳がん検診向けの自動読影の実用化と普及に向け、今年から神奈川県内の乳がん治療に関わる大学病院や医療機関からなる特定非営利活動法人研究グループKBOG(Kanagawa Breast Oncology Group)で多施設共同研究を始めた。
乳がんが専門の医師でありながら独学でディープラーニングを学び、マンモグラフィーの自動読影に取り組む井上氏に、自動読影に取り組み始めた経緯と今後についてお伺いした(全2回の連載)