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国が推進、がんゲノム医療は浸透するか?

2018年6月7日(木)    m3.com AIラボ (森山和道)   

 2018年6月4日(月)、シンポジウム「ゲノムの可能性〜新産業創造への挑戦」が日本橋三井ホール(東京都中央区)にて開催された。主催は一般財団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)。LINK-J 理事長で、慶應義塾大学大学院医学研究科 委員長/慶應義塾 大学医学部生理学教室教授の岡野栄之氏は開会にあたって、「LINK-Jは昨年1年間で380回のイベントを実施しており、ライフサイエンスのエコシステムを構築し、人と会える、情報がとれる場とすることを目指している」と紹介した。1日で10万円もかからずヒトゲノムが読める時代が到来している。遺伝情報、ゲノム編集技術、ビッグデータ活用、そして様々な医療技術などの組み合わせにより、ゲノムがもたらす新産業の創出について可能性と現状が議論された。

 国立がん研究センター研究所/ゲノム生物学研究分野 分野長で、先端医療開発センター(EPOC) ゲノムTR分野分野長、中央病院 遺伝子診療部門の河野隆志氏による基調講演「次世代シークエンス遺伝子...