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画像診断AIの実用化「当初期待より遅れる」

2018年4月20日(金)    m3.com AIラボ (長倉 克枝)   

 パシフィコ横浜で開催された日本医学放射線学会で4月13日、東京慈恵会医科大学放射線医学講座准教授の中田典生氏が「AIを用いた画像診断支援はどこまで進んだか~RSNA2017人工知能技術応用の発表と動向について~」と題して講演した。中田氏は、世界最大の放射線医学の学会である北米放射線学会(Radiological Society of North America, RSNA)で2015年にはじめてディープラーニングによる画像診断支援について発表。当時ほとんどなかったAI関連の発表が、直近の2017年では企業展示が50社に及ぶなどその進展が速いとした。一方、ディープラーニングの登場で、人工知能(AI)による画像診断支援への期待は大きく進んだものの、当初の期待よりは臨床現場での実用化が遅れるのではという、専門家の見方を紹介した。

(RSNA2017でのAI画像診断については「エルピクセルCEO島原氏が見る、医療AIの世界の潮流[前編][後編]」を参照)