2018年4月12日(木) m3.com AI Lab (長倉 克枝)
東京ビッグサイトで開催された最新の人工知能(AI)を集めた国内最大の展示会「AI・人工知能EXPO」で4月5日、慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授の宮田裕章氏が、少子高齢化社会の中での医療・ヘルスケア領域で生産性を飛躍的に上げるためのAIやICTの利活用について、「AI・人工知能が拓く、次世代ヘルスケア―ブームからスタンダードへの展望―」と題した講演を行った。宮田氏は、「医療・福祉分野でAIは世界が注目しているし、日本にとって大きなチャンスになりうる」として、AIの利活用の現状と今後を展望した。
まず紹介をしたのが、医療画像診断の領域だ。ディープラーニング(深層学習)の利用によって画像の認識精度が飛躍的に向上した。このことは、囲碁をするAIの性能向上にもつながり、Google傘下のディ...