近畿大学とSBI生命保険は3月26日、がん患者の遺伝子を解析し患者に最適な治療を提示する人工知能（AI）を使った臨床研究を始めると発表した。論文情報やがんの遺伝子変異などのデータベースを分析する、患者ひとりひとりに適した抗がん剤やその標的になる遺伝子を解析する。近畿大学医学部附属病院で治療中のがん患者を対象に、今年夏から始める。SBI生命保険は新たな保険商品開発の参考にするとしている。

　がん遺伝子パネル検査は、がん患者のがん組織や血液から遺伝子を得て、その解析によって患者本人に合った治療薬や治療法の選択に役立てるもので、今後普及していくとみられている。近畿大学ではこれまでも「...